2021.02.26
ツーキンツール
2020.10.16
アウター
冷たい風が吹き始める頃、風を防ぐためのウインドブレーカーは自転車乗りにとって無くてはならないアイテムです。narifuriでは<春・秋>に最適なアウターとして「プルブレーカー」を。<冬・真冬>に最適なアウターとして「マウンテンパーカー」を定番展開しています。
その外見は変わらずとも数年おきにアップデートを繰り返してきた”narifuriの顔”とも言える2つの製品が今季、更なる進化を遂げます。初登場から10年、当時からのアイコニックなデザインを残しながら、自転車乗りのための機能性を一から見直した2つのアウターに是非ご注目ください。
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この秋、サイドファスナーが特徴的な自転車乗りのためのウインドブレーカーを一新しました。より快適に、そして現代的に生まれ変わったプルブレーカーを4つのアップデートポイントから紹介していきます。
洋服において生地は”その全て”と言えるくらい大切です。今回新たに採用した「GELANOTS/ゼラノッツ」は表地に撥水コーティングを、裏側にフィルムをラミネートした<防撥水・透湿性>の生地。これにより撥水コーティングが弱まった後でも裏側のフィルムが水滴を防ぎ、体が濡れるのを防ぎます。※完全防水ではなく生活防水です。
この防水性能に加え、ライド中にウェア内に籠もった水蒸気を逃す透湿性や、着用時の負荷を和らげる軽量性、さらに程良いハリ感や美しいリップストップ生地の表情など、「GELANOTS/ゼラノッツ」はnarifuriの考える理想的なウインドブレーカーの条件を叶えた生地なのです。
プルブレーカーの最大の特徴とも言えるファスナーラインに大きく調整をかけました。そもそもサイドファスナーの利点は2つあります。
■ フロントファスナーに比べ前傾時にファスナーラインのたわみが少ない事
■ 前傾時にファスナーが顎に当たるストレスを防ぐ事
しかしその機能性も脱ぎ着という視点ではフロントファスナーの”着易さ”には勝てず、これがプルブレーカー唯一の課題だったと言えるでしょう。
そんなファスナー問題ですが解決方法はほんのちょっとの調整でした。今までのファスナーラインを身頃側に数センチ移動するだけ。これにより驚くほど脱ぎ着が楽になり、同時にプルブレーカーの個性を守ることにも成功しました。また同時に首元の2つのファスナー間も前モデルより<広め>に再設定。少しの調整で大きな変化を。前モデルを持つ人にこそ体験してほしいアップデートポイントです。
シルエットや運動性に大きく関わるパターンでは3箇所に変更をかけています。
・バストを1サイズ分アップ
・肩周り、袖幅にゆとりを
・全体的な着丈も短く設定
これにより乗車時のモタつきやツッパリ感を解消。ストレッチ性のない素材だからこそ、乗車時の快適性にはとことんこだわる必要があります。
またゼラノッツのようなラミネート生地は良くも悪くも”ハリ感”があります。脇下などはこのハリ感が邪魔をし、腕を下ろした際に余分なモタつきが発生してしまうため柔らかく肌触りの良い生地に切り替え、これを解消。もちろんこの柔らかい生地も撥水機能は付いていますので、どうぞご安心を。
ディティールでは新たに1つを追加、1つは新しくなりました。
走行時のクールダウンに有効な「ベンチレーション」を脇下に追加。これにより冬でも汗をかく自転車乗りの問題を解決します。
あると便利な「バックポケット」もアップデート。入り口を9cm→12cmまで広げ収納力を大幅にUP。またポケット自体に”角度”をつけることで手を入れやすくなったのもポイントです。
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新モデルではカラー切替えによるデザイン性が強くなりましたが、リリースされた全4色は個性的ながらも、様々なボトムスとコーディネート出来るようデザインされています。
クローゼットのお気に入りや愛車のカラーリングを考え、自分らしいスタイリングで街乗りをお楽しみください。
narifuriの冬のアウターと言えばこのマウンテンパーカー以外に考えられません。雨風を防ぎ・暖かく・丈夫、という冬の自転車乗りに大切な機能に加え、洋服との相性・デザイン性など、ファッションな目線から見ても抜群に頼りがいのある一枚です。
そんな2レイヤーマウンテンパーカーですが、アップデートは今回で5度目。アップデートの数だけ物語があり、その度に進化を続けてきたマウンテンパーカーへの信頼は、その細部に宿っていると言えるでしょう。更に進化をした3つのディティールを紹介していきます。
ちょっとした小物から、ベンチレーションとしてまで活躍するフロントサブポケットが一つ追加されました。これにより大容量フロントポケットが荷物によりベンチレーションとして機能しなかった場合でも、フロント胸ポケット2つから外気を取り入れることで効率よくクールダウンを行うことが出来ます。
2レイヤーマウンテンパーカーの特徴的なデザイン”背面ポケット”も容量UP。収納力アップはもちろん、ベンチレーションとしても多くの風を取り込むことが可能になりました。
身頃から袖まで配されたメッシュ生地を「消臭機能メッシュ」へ変更しました。
自転車乗りは冬でも汗をかき、バックパックなどを背負えば冬でも背中は不快度指数100%になります。ですから少しでも快適に、そして周りへの配慮も考えた消臭機能は冬にも大切な機能性なのです。
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今年自転車に乗り始めた人にとって、初めての冬は一つの難関です。朝の冷たい空気や吐く息の白さに、鍵を外すことすら躊躇するかもしれません。
…でも寒さなんかで愛車とのサイクリングを諦めるなんてあまりにもナンセンス。自転車に乗って良し、それ以外でのシチュエーションでもさらに良い、進化した2レイヤーマウンテンパーカーさえあればこの冬のサイクリングは心から楽しめますからね。