2021.04.10
トップス
2021.02.11
アウター
この春、ファッション好きな自転車人のためにコートをデザインしました。それは雨風を防ぎ、羽織るだけでスタイリングが完成するオーバーサイズ仕上げのロングコート。もちろん細部には自転車乗りのために特殊なデザインが施されています。
そもそもロングコートは裾がリアに干渉したり、風でバタつきストレスになったりと、自転車に乗るには相応しくないと考えられてきました。でも時には思いっきりファッションとしてロングコートを着てみたいと思いません?…ということで、この春新たにリリースされるのは”fashion+bicycle” を掲げるnarifuriが挑戦した自転車乗りのためのロングコートです。
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ロングコートで最も問題なのは”裾と後輪が干渉する”ということでしょう。そもそもショートコートを選択すればこんな悩みは発生しませんが、そんなことを言ってはファッションを楽しむことはできません。この問題を解決するため、後輪に干渉する背面だけをショート丈にするよう ”スナップボタン”を加えました。
「普段はロング丈を楽しみ、自転車に乗る時だけ丈を短くする」そんなわがままをスナップボタンを採用することで叶えます。これはミリタリーJKTのM-51でもよく採用されているティディールで、シンプルながらとても実用的なアイデアです。
背面の丈がリアに干渉しなくなれば全て解決というわけではありません。ロングコートでは丈の長さとそのボリュームゆえに、風で裾がバタつくストレスがあります。
これを解消するために採用したのが前身頃裏の ”レッグバンド” です。奇妙かもしれませんが、ここに足を通すことでペダリング時の裾の跳ね上がりを防止する効果があります。初めは手間かもしれませんが風を受けてバタつくストレスがなくなれば、この手間が楽しくなる日がくるはずです。
サイクルバルカラーコートでは2色ではなく、2つの異なる生地を設定することで自分好みの雰囲気を纏うことができます。
格子柄が特徴的な<BK>には強度を追求した「Tsunooga®」を使用しています。コートのなかでは珍しい「タフネス」をコンセプトにした Tsunooga®モデルは、無骨さよりも落ち着いた印象を与えるモードな1枚。
強度のためのモノクロ格子柄はデザインとしても楽しむことができ、ビジネスシーンにもお勧め。ハリとボリュームのある生地なのでオーバーサイズな着こなしを楽しみましょう。
コートの王道を走る<BEG>は汎用性が高く、カジュアルコートとして幅広くスタイリング楽しむことができます。Tsunooga®生地と比べてやや柔らかな生地感により、軽く羽織れて優雅に揺れます。
防汚・撥水機能を備えたTC素材のためそこまで汚れにシビアにならなくても良いのも自転車人には嬉しいポイントでしょう。
このほか、2つにセパレートされたフロントポケットにより収納力UP。背面にはベンチレーション、裾にはリフレクターパーツなど、narifuriらしいディティールも満載です。
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ロングコートを着る意味なんてその多くがファッションのはず。モダンでいて実用的、それがとても心地いい。この感覚はきっと皆さまならわかるはずです。なぜならこのBlogを読む皆さまの中にも”fashion+bicycle” が根付いているはずですからね。