「リフレッシュは、サドルの上で」 JUN OSON インタビュー

2021.08.13

「リフレッシュは、サドルの上で」 JUN OSON インタビュー

 

narifuri | JUN OSON は自転車の楽しさをアートで表現したコレクションです。コラボレーションにあたりOSON氏が描く3つのキャラクターを落としこんだ製品の数々は、どれもポップでキャッチーなデザインでこれから自転車を始める方々にお勧めです。

コラボレーションの象徴的なキャラクターをデザインするにあたり、OSON氏がこれまでどのように自転車を楽しみ、サドルの上でどのような景色を見てきたのか。そして今もなぜ自転車に乗るのか。そんな自転車にまつわるアレコレを探るためにOSON氏のオフィスを訪ねました。



JUN OSON/ジュンオソン

ポップなカラーリングや8の字顔のオリジナリティ溢れるイラストが注目を集める、イラストレーターであり現代アーティスト。広告、アニメ、装丁などを幅広く手がける。


 

JUN OSONに聞く
自転車にまつわるクエスチョン




 

Q:今の愛車は?

ジュン・オソン今は自宅〜オフィスまでの通勤用として「E-BIKE / 電動自転車」に乗っています。

ちょうど1年くらい前から乗り出してるんですけど、今の家が丘の上で、、坂道が辛いので初めて電動自転車という選択肢になりました。都内に住んでいるときはアップダウンしんどいなって思ってましたけど、鎌倉は斜度も距離もその比じゃないんです。…だから必然とこういう選択になりましたね。

 

Q:愛車を購入した決め手は?

電動自転車って見た目が鈍重な印象で基本的にはあまり好みではないんですけど、このフレームはスッキリとシンプルな見た目なのにE-BIKEってところに惹かれました。自転車以外でもそうなんですけど、出来る限りシンプルな見た目というのが好きですね。

 

Q:自転車遍歴は?

クロスバイク → クロスバイク → シングルスピード → MTB → そして今のE-BIKEです。

僕は名古屋出身で上京してきたのが2005年なんですけど、当時はとにかく東京の満員電車がとてもイヤでイヤで。あれにギュウギュウになって乗るくらいなら、という気持ちから自転車移動を始めたのがきっかけです。

初めて買ったのは LOUIS GARNEAU/ルイガノ のクロスバイクだったんですけど、、6・7万くらいだったかな〜。ママチャリじゃなくて、高額な自転車というのがなんだか自分の中で存在が大きくて、とにかくよく乗りましたね。それで徐々にハマり、その後にGIANT/ジャイアントのクロスバイクに乗り換えて、その次はシングルスピード(フリー) のあのシンプルな見た目がすごく良くて組みました。

MTBはKONAのもので、2〜3年前にハマって一時期友人と一緒に結構遊んでいましたね。白馬のダウンヒル楽しんで、そのままハンモックで宿泊して、翌日は白州バイクロアへ顔を出す、みたいな感じで。

今乗ってるE-BIKEは、山登りのイベントなんかで仲良くさせてもらっている tempra cycle/テンプラサイクルで組んだんですけど、、シングルスピードからパーツを移植したりとフルカスタムで結構無理を言いましたねww 日々乗る通勤車として、とても気に入っています。

 

 

Q:小さい頃の
自転車の想い出は?

父親との自転車の練習。うちの父は自分と遊んでくれたって思い出があまりなくて。でも自転車の練習だけはしっかりと教えてくれたのを覚えています。

あれって最初、全然乗れる気しないじゃないですか。で、父親に「後ろを持っているから漕いでみな」って言われて漕いでみると、気づいたら手を離されていてコケる…みたいな。 ベタですけど良い思い出です。


Q:やってみたい自転車遊びは?

バイクパッキング ですね。実は仲の良い友人が OMM BIKE という自転車イベントを企画していて、これ簡単に言うとトレイルやダートがある山の中でポイントを競うレースなんですけど、2018年に友人と参加したことがあるんですよ。ちょうどMTBにハマっていた時かな。

そうしたら自分は”レース”いうのにとことん向いていないなぁって感じたんですよね。<競う>ということに燃えないなぁ〜と。レースってやるからには1番を目指さないと意味がないし、そういう気持ちがないと面白くないじゃないですか。

だから誰かと競うとかじゃなく、好きな山をのんびり走って、キャンプしたりして楽しむバイクパッキングが性に合っているなーって思うんですよ。でも今は子供がまだ小さいので、そういう遊びはまだまだ先になりそうですね。

 

Q:これから乗ってみたい自転車は?

やっぱりバイクパッキングの流れから、グラベルロードで遊んでみたいですね。

それと最近またMTB/マウンテンバイクがアツくなってきているって聞いたことがあるので、MTB引っ張り出して久々に山にも遊びに行きたいです。僕のはリジット(サスペンション無し)なので、昔ダウンヒル攻めたら腕がパンパンになったことがありました。

こんな感じで一時MTBにハマっていたんですけど、ハマってみて思ったのは意外と遊べる場所が限られるなぁということ。どの山でも走れるわけではないし、MTBって<遊び道具>という感覚が強いですよね。

僕は普段から<移動手段>として自転車に乗るので「移動もできる、遊びもできる」がベスト。…となれば、やっぱりグラベルロードが良さそうです。

 

Q:自転車はどういう時
に乗っていますか?

ほとんど移動手段です。今もオフィスまで10〜15分くらいですけど毎日自転車です。あ、でも朝から雨の日はバイクです。濡れたくないですからね。

 

Q:ペダルを踏みながら
何を考えていますか?

乗る距離にもよるんですけど、今は通勤15分程度なので頭を空っぽにして「リフレッシュする時間」という意味合いが強いかも知れないですね。都内で仕事していたころは渋谷まで30分くらいを毎日乗っていたので、そのくらい乗る時は仕事のことを考えることが多かったかな。

僕、山登りも好きで、山登りも同様に考える時間がたくさんあるんですけど。考え出した初めのほうは「あの時ああすれば良かったなぁ」とか、後悔みたいなネガティブな考えが湧いてくるんですよw w まぁもちろん波があるんですけど。それでもうちょっと時間が経つと、体もよく動いて、頭もスッキリしてきて集中して考えられる時間帯がくる、このタイミングが1番楽しくて、自転車に乗っている時も同じ感覚がありますね。

こうやって話してみると、意外と遊びのこととか、楽しいことは考えないかもしれないですね。  頭を空っぽにしてリフレッシュするか、仕事のことを考えるか。そういう時間になっています。

 

Q:自転車の魅力とは?

健康、エコ、満員電車回避…と色々ありますけど1番は「時間に縛られない」ところですね。電車のように終電を気にしなくて良いし、車のように渋滞にハマることもない。僕は自転車以外にも車、バイクと色々乗りますけど、こうやってリフレッシュできて自由な時間が手に入るという点では自転車に勝るものはないと思っています。

とりあえず今は子供との時間が大切なので自転車遊びっていうのは出来ないんですけど、その代わり日々の通勤手段として、これからも淡々と乗りたいと思ってます。



山登り、キャンプ、カメラ、車、自転車…と、多忙な中でも多趣味に遊ぶOSON氏が自転車に乗る理由はとてもシンプルで直感的。

機動力・デザイン性・リフレッシュ・自由な時間…と、これらはnarifuriの考えるEASY RIDEと同じ感覚だ。OSON氏が定期的に発信する「EASY TRIP」というBlogがあるが、この記事からもOSON氏の高いアンテナと旺盛な好奇心が窺える。

narifuriの考えるEASYとは”簡単”にではなく”気軽に”という意味で、恐らくOSON氏も同じ感覚だろう。情熱的ではなく、日々当たり前のようにペダルを踏むOSON氏とnarifuriはこの「EASY」という感覚のもとでも繋がっている。

これから自転車を楽しむ人がnarifuri | JUN OSON Collectionを身に付けることで、自転車の楽しさや有意義な部分を感じるのであれば、narifuriとしてはこの上なく嬉しいと思う。

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