こんにちは。narifuri福永です。
今回はタイトルの通りですが、2024年4月に発売したnarifuri初の完成車であるCF02が工場で生産される様子を初公開したいと思います。自転車が作られる工程や裏側を見る機会は少ないと思うので、人によっては新鮮な内容になっていると思います。
また、同時にCF02がしっかりとした品質管理の元、製品化されていると確認していただける内容にもなっていますので、ぜひ最後までお付き合いください。
CF02ができるまで

CF02は中国にあるアッセンブル工場でフレームから生産されています。フレームを一から塗装、組み立てまで一貫して生産してくれる工場は多くないのでとても安心できます。
ちなみに、中国製と聞いてどのような印象を持たれるかは人によって様々だとは思いますが、結局はどの工場で、どのように品質管理されるか次第なので今回のような品質の高い生産工場であれば国というイメージはあまり関係ないと考えています。
この工場は他にも大手メーカーの生産も請け負っている工場なので実績による信頼度も高いのです。


さて、前置きが長くなってしまいましたが、生産される様子をかいつまんでご紹介していきます。
まずはフレームを作る様子から。
多くの数を一度に生産する大量生産では、機械で簡略化された生産現場を想像されると思いますが、CF02は違います。
画像の通りクロモリフレームを一本一本職人が手作業で丁寧にTIG溶接をして作っており、言わばハンドメイドとほとんど変わらない生産体制です。
溶接痕も非常にキレイです。



フレームができた後は原寸大の図面の上に置いて、文字通り寸分の狂いがないかチェックされます。
CF02は左右"非対称"な形状なので、通常の左右対称のフレームよりも精度を出す作業が難しく、非常に厳しいチェックの元、アライメント・センター出しが行われています。


次にフレームの塗装です。
まずフレームを防錆処理のための液体の入ったプールにまとめてドボンと、何工程かに分けて漬けます。
当然、鉄は何もしないと錆びやすい素材なので、塗装の下地作りのためにもとても大事な工程です。


乾燥後は下地塗装が行われ、本塗装を行い、乾燥と焼き付けを行い、デカールを貼付け塗装が完了します。画像は少ないですが塗装の工程はとても多くの手間がかかっています。


少しでも甘い箇所があると一本一本バフ掛けをしてピカピカにします。

塗装が終わると塗装の硬度試験が行われます。
塗装の厚さの確認から始まり、規定に則ったアナログな方法で塗膜が十分な耐久度があるかの確認が行われます。




これにてフレームがようやく完成。
ここからいよいよ完成車にするため、パーツの取り付け工程に入ります。
先ずはホイールの組み立てから。実はCF02のホイールは一本一本ほぼ手組で作られています。想像するとかなりの手間ですが、職人が慣れた手ですさまじいスピードで組まれていきます。
特に驚いたのがスポークをハブに通す作業。軍手をした状態にもかかわらず、まとめて手に取ったスポークをハブに非常に素早く通していきます。
動画でお見せできないのが残念ですが、ホイールを手組したことがある人が見れば感嘆せずにはいられないスピードです。

仮組を行った後、機械によってニップルである程度テンションを張ります。
そして最後は人の手によって精度出しを行います。
これを台数分行うとなるとかなりの量になりますが、終始慣れた手でスムーズにホイール組みが行われていました。


ここまで来ればあとはフレームに各パーツを取り付けていくだけです。

ベルトコンベアに乗せられ、それぞれの担当がスムーズにパーツを取り付けていきます。
組み立て工程でミスがないか赤い服を着た責任者がチェックして回ります。



傷がつかないようにしっかりと養生され、箱に詰められます。
そのままコンテナに詰めこまれ、船便で日本まで運ばれていくのでした。




長くなりましたがこれでもだいぶ端折っていて、多くの工程と多くのチェックを経てCF02は作られています。
なお、CF02は <ISO4210規格> という国際規格に合格している自転車になりますので安心して乗っていただけます。
今回の生産過程の様子を見てよりCF02の信頼度の向上に繋がれば幸いです。
CF02のコンセプトや特徴については下記リンクより特集ページをご覧ください。
ご購入はオンラインストア、直営店、全国の取り扱いショップにてご購入いただけます。
それでは今後ともCF02をよろしくお願い致します。