
2023.02.10
ミリタリーに魅せられて。

リリース当時はバイオカーゴと呼ばれ、10年以上経つ今も人気を博すバイクカーゴパンツにウッドランドカモフラージュの「NF5080:迷彩バイクカーゴパンツ」が加わりました。
街中で自転車に乗るために、なぜ narifuriはカーゴパンツを選んだのか。ここでは少しそんな昔話に触れていきます。
0から、1を。

narifuriがスタートした2007年はいわゆるピストブームの真っ只中。当時、裏原系のスタッフが、ビックサイズのウェアで華奢な競輪自転車を乗り回す姿は、新たなカルチャーを感じる光景でした。
当時は珍しいフレームやパーツ類、ご機嫌なキャップやメッセンジャーバッグなどの情報は溢れていましたが、洋服の情報はとても少なく、古着やファストファッションを中心にコーディネートをしたものです。
ところでなぜ古着やファストファッションが選択肢になるかといえば、自転車乗りが着るとすぐに破けてしまったり、色褪せたりしてしまうから。当時は洋服=デザイン性であり、洋服=機能性ではなかったのです。
最先端の機能性

NF053 七分丈カーゴパンツ(2009年)
そんな中でスタートしたnarifuriが注力したのが「機能性」です。洋服の中で機能性と言えば軍物。衣類に関する最先端技術は、戦争に最優先に採用され、進化を続けてきたからです。
スタート当初から現在に至るまで、ミリタリーウェアの機能性に着目し、それをカジュアルウェアに落とし込むのがnarifuriのデザインスタイル。当時はカルチャー色の強いピスト乗りや洋服好きに振り向いてもらいたいという気持ちがありましたが、自分たちの「好き」に正直でありたいという”わがまま”が本音だったのかもしれません。

NF053 七分丈カーゴパンツ(2009年)
丈夫で、汚れても平気。裾がチェーンに当たらないように絞れたり、捲り上げられるギミックがあるもの。そうやって探していくとカーゴパンツほど最適なものはありません。中でもウッドランドカモフラージュのデザインは定期的にリリースするほど、narifuriを象徴するものでした。
2009年から様々なシルエット、デザイン、丈感 のミリタリーボトムスをリリースしましたが、中でも人気を博したのがシンプルなサイドポケットと裾調整ベルクロがデザインされた、バイオカーゴシリーズ。
そう、今のバイクカーゴの前身です。
風合い+機能性

バイオカーゴ レギュラー(2012年)
バイオカーゴのバイオとは「バイオウォッシュ加工」の略。アパレル業界における洗い加工の1つで、衣服を着古したような風合いに仕上げることです。
この風合いも軍物古着好きなnarifuriならでは。実物を手に取れば分かりますが、美しい風合いのリップストップ生地ながら、良く伸びて動き易い、というのが最大のこだわり。このギャップにはぜひ驚いていただきたいものです。

バイオカーゴ レギュラー(2012年)
過去にはスリムフィットやレギュラーフィット、クロップド丈に、豊富なカラーバリエーション…と挑戦をしてきましたが、皆さまの声を元にアップデートを繰り返し、narifuriの定番ボトムスとして現在のバイクカーゴのデザインになりました。
